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[変形性股関節症] あなたの痛みはどっち?

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[変形性股関節症] あなたの痛みはどっち?

更新 2022年06月26日(日)
カテゴリ 股関節の保存施術
ハッシュタグ #変形性股関節症  #痛みのリハビリ 

2つの痛みモデル

変形性股関節症も、軟骨も十分にあり骨の変形がないような方でも、もの凄い強い痛みを訴えたり、反対に、軟骨もなく骨が変形しているような方でも、ほどんど痛みを訴えないような方がいらっしゃいます。

この違いは、一体何でしょうか。

変形性股関節症とは、一般に慢性化しやし疾患ではありますが、こうした痛みのメカニズムについては意外と専門家の間でも見落とされがちです。

例えば、下の図のような痛みと脳の働きに関する研究が参考になるかも知れません。

同じ股関節痛を抱えた場合、AさんとBさんでは捉え方が異なります。
Aさんは痛み刺激に過剰に反応し、人や物事、何に対しても不定的に捉えるようになり、やがて、筋力は衰え、うつ傾向。そして肝心な生活にまで支障をきたすようになります。一方でBさんは、痛みを経験しても怖さが少なく、痛みと上手に向き合い、前向きに対処していこうとします。

皆さんの、これまでの痛みとの経緯などをお聞きすると、どちらのタイプに所属するか理解できるようになります。

うまく痛みを克服できていない方は、どこかでつまずいています。Aさんのように、痛みを回避する行動に終始しがちとなり、自信を失い、破局的思考に陥り、このマイナスのループから抜け出せなくなっています。しかしながら、こうした場合でも、ご自身が抱える痛みの居場所を確認し、今、何が必要なのかを専門家に求めることで、この負の連鎖からの脱却も図れるでしょう。

そして、Bさんのような痛みの向き合い方ができるようになることが理想です。発症年齢や経過に関係なく、前向きに物事を捉え、回復の道へ一直線に歩んでいかれる方はいらっしゃいます。同じ股関節痛を抱えても、まるっきり違う世界が待っています。但し実際には、ご本人の元々の性格や家族の理解、仕事状況など、個人を取り巻く環境が大きく作用しているようにも思われます。

痛みを感じているのは、私たちの脳です。

今抱える股関節痛に対する思考が、どういった方向へと動き出そうとしているのか。その解決のヒントになれば、幸いです。難しい問題もあるでしょうが、痛みの克服に向け、一つずつクリアーしていきましょう。

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



更新 2022年06月26日(日)
カテゴリ 股関節の保存施術
ハッシュタグ #変形性股関節症  #痛みのリハビリ 

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