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[股関節の動き] 伸展(しんてん)が大切な訳

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[股関節の動き] 伸展(しんてん)が大切な訳

「歩き」で大切なのは、股関節を伸ばす動き「伸展」と呼ばれる運動です。しかし、股関節症の方はどうもここを作るのが苦手の様子です。痛みや小さい頃からの癖の影響があり、ついついお尻を後ろに引いた姿勢、歩き方になりがちです。

運動を指導されたり、ほぐしたり、はじめた当初は良くなったような気がしても、最終的に股関節の「伸展」を作れずに年齢だけを重ねてしまうと、やはり、同じような痛みを繰り返すことがあるようです。股関節を伸ばす方法(下図では青線で囲った箇所)、歩きの基本を指導されてこなかったのです。
▲K.Gotz-Neumann : 観察による歩行分析 2008
ご自身のもつ股関節の可動範囲をめいいっぱい使って伸ばすことさえできれば、長期的にみても痛みを継続することが少なくなります。そして、何よりかたく縮こまった筋肉はほぐれ、可動範囲が拡大することで、筋肉由来の痛みが出にくくなります。股関節を伸ばす、と一言にいっても、実際の生活の場面では歩く時くらいにしか股関節の大きな伸展は作れません。

ですから、股関節症の方にとっては、歩きが大切なのです。ここが作れるかどうかが保存療法の"肝"です。股関節は肩と同様、あらゆる方向に動く関節です。ただし、
曲げる方向には比較的大きのに対して
伸ばす方向にはいきにくいのです。
そのため、圧倒的に股関節を曲げた状態での姿勢や動きか多くなりますね。しかし、曲げ放しの生活が続いては、やがて股関節の前面に付着する筋肉は硬くなり、その働きが失われ始めます。
その代表格が、大腿直筋(だいたいちょっきん)や腸腰筋(ちょうようきん)といわれる筋肉。股関節痛を経験された方はこれらの筋肉を無意識に酷使し、硬くなりがちです。また、これらの筋肉は、股関節の真上を走っているため、あたかも"真の股関節痛"と勘違いされてしまいそうですが、生活習慣から生まれた、ある種の怪我のようなものです。しっかり筋肉へのケアを行い、生活スタイルさえ整えれば、同じような痛みを繰り返すことはなくなります。

股関節痛を経験されている方は、

◆寝ているとき。
◆立っているとき。
◆歩いているとき。

唯一生活の中で股関節を伸ばせる機会を大事にしましょう。

寝ているとき、膝下に枕を入れていませんか??
お腹を突き出した前傾姿勢になってませんか??
急ぎ足で、ちょこちょこ小刻みに歩いていませんか??

心当たりがある方は、注意が必要です。
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



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