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[保存施術] ベテラン選手に学ぶ

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[保存施術] ベテラン選手に学ぶ

痛みと向き合う

変形性股関節症を診断され10年以上も経過してくると、ご自身の痛みを上手にコントロールできるようになってきます。アクセルの踏みどころとブレーキ加減が絶妙であり、ご自身能力に合わせ無理せず、自制しながら、時折訪れる違和感や痛みにも適切に対処できる術が身に付いてきます。

こうした経験を積んでくると、診断された当初の絶望感や悲壮感はなくなり、病識を備え、前向きに生活が送れるようになってきます。

変形性股関節症

こちらの方とはもう2011年からのお付き合いとなります。

当初は「先天性の臼蓋形成不全。初期の変形性股関節症」と診断され、趣味で続けてきたマラソンやフラダンスを辞めざるを得ない状況でしたが、今でも、継続的にメンテンナンスを受けながら、トレーニングに励んでいらっしゃいます。

先日はフラマラソンの疲れの影響からか、右股関節に痛みを訴えていらっしゃいましたが、一回の施術ですっかり痛みは解消され、本人も満足された様子でお帰りになられました。

運動している人の筋肉はまさに「生きている筋肉」、ちょっと手を加えるだけで復活も早いのですね。

先天性股関節脱臼

こちらの方とは、2010年からのお付き合いとなります。

幼少期に先天性股関節脱臼の治療経験があり、大人になって発症した変形性股関節症です。当初、複数の医療機関からは「骨切りは手遅れ」「10年持つ可能性は70%」「なるべく歩かない、負荷をかけなく、運動をしない」、と散々なご意見でしたが、今でも普通に生活を送れていらっしゃいます。

だいぶ間隔が空きましたので、コロナ禍における不活動の影響、デスクワーク主体の歩かない生活環境からでしょうか。今月の大阪出張の際に改めて股関節の状況を拝見し、ご指導させていただきたいと思っております。

変形性股関節症の全体像

「変形性股関節症」との診断を受けると、どうしよう手術しかない、怖い、動いてはいけないのか、などと不安な日々を送られている方も多いかと思われます。仕事があり、子育てがあり、家のことがあったりと、つけ入る隙がないほど身体的、精神的な負担も襲いかかってきます。

それでも、ひとつずつ問題点を整理しながら、再び「動き」に漕ぎ着けられるようになると、自然と動ける自分に自信が持てるようになり、診断時の声は徐々に響かなくなってきます。

10年はあまりにも長い、と感じられるかも知れませんが、これも、毎回の施術時に告げられた宿題をこなしてきた努力の証。

人生100年時代、想像するより長いこの人生。股関節の回復期をどう捉えるかはひとそれぞれですが、二人三脚でがんばってこられた方たちの会話の中にも、揺るがない自信ともう迷わない心、そして、何よりもそれらを保障する地道に育んできた筋力の存在があるように思われます。

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



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