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人工股関節 東京オリンピック2020

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人工股関節 東京オリンピック2020

変形性関節症の国際学会は、一年毎にヨーロッパと北米でそれぞれ舞台を移し開催されます。2018年はイギリスのリバプール。ロンドンから鉄道に乗り約2時間。ご存知のように至るところに音楽、ビートルズな街並みです。帰りのロンドンでは、ケンジントン付近に宿をとりハイドパークを毎日朝ラン。
イギリスは、古いものと新しいものが融合され、行き交う人々も皆ファッショナブル。こうして海外を自由に行き来できるようになるのはいつになることでしょうか。

さて、先日嬉しいニュースが飛び込んでまいりました。テニスのアンディ・マレー選手が、来月に迫る東京オリンピックのイギリス代表に選出されました。
マレー選手は、数年前から股関節の痛みに悩まされ、オーストラリアで関節鏡による手術を受けていました。しかし、手術後も思うような回復に至らず2019年に突如引退。
その後、イギリスに戻り今度は人工股関節の手術を受け、半年後にはプレーを再開しています。現在開催中のウインブルドンにも、昨日は初戦も突破。東京五輪では、シングルスとダブルスにも出場予定とのことです。

頻繁に「人工関節にするとどの程度運動ができるのでしょうか」との問い合わせをいただきますが、これに関しては、明確な基準や医学的な根拠を示すエビデンスもなく、今後の研究課題ともなっています。ただ、実際には、こうして激しい運動をしている方もいらっしゃるので、長期的にどういった負担を及ぼす可能性があるのか、興味がもたれるところです。

それと、以前にもブログでもお伝えしましたように、海外ではスポーツ活動が盛んな症例には、主に、大腿骨を残すタイプ「 アスリート型」の人工関節を採用することも多いため、そのあたりも将来的な予後にも影響を与えるのではないでしょうか。いずれにしても、手術をすることで、これまでの生活の質を保つ、上げることはとても重要な役割であり、2012年のロンドンオリンピックのあの感動を再び東京でも観ることができれば、すばらしいですね。また、手術を経験された皆さんにとっても、こうしたチャレンジは大きな希望ですね。歴史が塗り替わる瞬間でもあります。トップクラスの選手の活躍が今後の人工関節に夢与えて下さいます。
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



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