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[研究論文] 痛みとインナーマッスル

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[研究論文] 痛みとインナーマッスル

更新 2009年06月09日(火)
カテゴリ 股関節の保存施術
ハッシュタグ #保存施術  #ヨガ・ピラティス  #研究論文 
心と身体へのトータルなアプローチが注目を集めています。

ピラティスをはじめ、ヨガやアレクサンダーテクニック、フェルデンクライスメソッド、などなど。

日本では1996年の研究報告により身体の深いところにある筋肉である「インナーマッスル」に対する重要性が注目を集めるようになり、2006年7月には日本でもピラティス・リハビリテーションの理学療法士のインストラクターによる研修会が開催されました。

「インナーマッスル」と「痛み」の関係についても様々な観点から研究されています。ここにHodes&Rihardson(1996)による興味深い研究結果が報告されています。痛みがある人とない人では、身体の運動機構のシステムが異なるようなのです。

実験では、慢性腰痛患者さんの筋肉に電極を取り付け、深い所にある筋肉「インナーマッスル」と浅いところにある「アウターマッスル」の活動を調べたところ、「インナーマッスル」の働きが通常よりも遅れていることがわかりました。通常、痛みがない場合、脚や腕を動かす時には「インナーマッスル」が最始に活動しはじめます。「インナーマッスル」は関節を安定させ、その後の動きを表層にあるアウターマッスルに引き継ぐことで、ストレスのない運動が実現されます。

それが、慢性腰痛患者さんにおいては、「インナーマッスル」の働きが遅くなることで、十分な安定が供給されず、多くの負担を表層の筋肉に課すことが、新たな痛みを作り、痛みを慢性化させる原因だと指摘しています。

さらに、この原因を不適切な運動計画にあると報告しています。つまり、痛みを経験すると、身体の運動機構のシステムが障害され、通常の運動や姿勢や安定性のコントロールに用いる戦略(ストラテジー)も障害されるのです。

そのため、筋肉の緊張を緩めながら痛みを取り除き、インナーマッスルに対する働きを促すことで、その姿勢や運動、日常動作までもセラピーしていくことが重要だと思うのです。

佐藤正裕(理学療法士)



更新 2009年06月09日(火)
カテゴリ 股関節の保存施術
ハッシュタグ #保存施術  #ヨガ・ピラティス  #研究論文 

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