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変形性股関節症 人工関節か保存か?

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変形性股関節症 人工関節か保存か?

更新 2021年06月06日(日)
カテゴリ 股関節の保存施術
ハッシュタグ #変形性股関節症  #人工関節  #保存施術  #バレエ・新体操  #股関節の手術 
昨日の銀座には、久々に“銀座らしい”時間が流れていました。朝ランに出かけようと4丁目の交差点に飛び出すと周りは半分以上が外国人。そして、明らかにディズニーへ行くのであろうペアルックのご家族達。三越や松屋銀座の前には開店前から長蛇の列。王子ホールの石段にも等間隔に並び、ジェラートやコーヒーを愉しむ人たち。時折、眩しい日差しも差し込み、これまでにはなかった平穏な銀座の日常が戻りつつあるのを感じました。

さて、今日は人工関節編です。ginzaplusへは、手術前のご相談にも多くお越しいただいております。手術を決めたのだけれども、まだ決心がつかない。手術に関する情報収集など、その目的も様々です。中には、手術を回避できた、先延ばしにできた方もいらっしゃるほどですから、機会さえあれば、ぜひチャレンジしていただきたいですね。

今回ご相談いただいのは、50代の女性です。バレエ歴30年以上、あるレッスンを機に徐々に悪化。騙しだまししのいできましたが、いよいよ脚の長さにも左右差が現れるようになり、来年2022年には、まだ病院は未定ですが、人工関節による手術を検討されているとのことでした。初回の施術で、可動域は広がり、運動時の痛みも解消されています。歩行も軽やかに。ただ、この数十年で作ってきた動きの癖があったり、関節の構造にも特有の症状が現れていたりなど、保存療法を継続する上での限界もあり、今後の方向性についてもご説明させていただきました。
ここで重要なことは、ご本人の「目標」です。
手術を計画するのであれば、手術をするにあたっての目標は何か。単に痛みの解消だけなのか。それとも、バレエ復帰までを目指すのか。あるいは、日常生活動作レベルでも良いのか。
例えば、今回のように人工関節を前提した場合、目標に応じていくつかの選択肢が存在します。
1. 従来型の人工関節
それと、
2. アスリート型の人工関節
1. の従来型の人工関節は地域の主要な医療機関であれば、今ではどこでも行っているでしょう。人工関節を骨に埋め込む手術方法であり、術後も、行動制限を課せれることが多くあります。一般的に広く行われる手術方法です。
一方で、
2.のアスリート型の人工関節は、日本では、行っている医療機関は限られています。海外のアスリートは主にこのタイプを使用しているため、術後早期からハイレベルでのパフォーマンスを可能にしてくれます。主に、スポーツ愛好家に親しまれてる方法です。同じ人工股関節であっても、デザインや用途が異なるため、目標に合わせアイテムを検討すべきでしょう。人工関節を装着することでどんな将来像を描いているか、選定する上での重要なポイントです。

メディアを通じて「専門家」という言葉を盛んに聞くことが多くなりました。ひとつの治療手技に確立した専門家ももちんろん必要ではありますが、多様な選択肢の中から、症状や希望に合った選択肢を提供できるのも、この分野に精通した専門家の役割であろうと感じています。窓口を一つに絞ると、全てがそれだけでしか解決できないとの錯覚に陥りがちです。しかしながら、痛みの解決や将来への希望を叶えてくれる答えは、決して一つではないはずです。質の高い情報を幅広く仕入れ、その中から、症状やタイミングに応じて、能力を最大限に引き出させてくれるであろう方法に、いち早く辿り着けることが、納得のゆく改善への第一歩へと繋がることでしょう。
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



更新 2021年06月06日(日)
カテゴリ 股関節の保存施術
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