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[施術事例] 60代 変形性股関節症 末期 ペルテス病

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[施術事例] 60代 変形性股関節症 末期 ペルテス病

手術を回避 手術後
昨年末には、著名人の方の手術の様子がテレビ放映されたことで、たくさんの質問が寄せられました。最近では男性でも、股関節の痛みに悩まされている方が増えています。手術が専門の先生方は、骨の変形や軟骨のすり減りが痛みの原因と捉え、早いタイミングで手術を勧められることもあるようですが、痛みの原因は決してそれだけではありません。

ご相談いただいたのは60代の男性です。

幼少期にペルテス病の既往があり、手術も施行されています。学生時代はテニス部に所属し、50代にはランニングや山登りなど活発な生活を送られていました。股関節痛が発症するようになったのは、60代になってからです。腹部の手術のために入院したのをきっかけに、跛行が強く現れるようになり、5分も歩けないまでに悪化。心配されたご家族に付き添われ、お越しいただきました。

保存施術を継続すること計20回、約2年での成果です。
施術を開始し半年くらいまでは痛みも強く、まともに歩けない状態が続きましたが、半年を経過したくらいからトレーニングの成果が現れるようになりました。

手術を選択しない場合には、歩きの乱れを整えることが最も大切です。正しく股関節を動かせるようになると、関節面へのストレスが軽減されるばかりではなく、股関節周囲の筋肉のコリが解消されることで、痛みが生じにくくなります。

施術後2年が経った今ではウォーキングが日課となり、小走りやスクワットができるようになりました。

一般的に、筋肉がつくまでの期間はおおよそ3ヶ月前後とされていますが、変形性股関節症で進行期や末期の場合には、半年~1年の間が筋力回復の目安です。この間、定期的に施術を受け、動きや筋肉の状態をチェックしてもらい、ご自宅でもストレッチ、筋トレ、筋肉ほぐしに励んでいただきます。

担当医には「この骨でよく歩けるね」と驚かれるようですが、痛みの原因は骨や軟骨の問題だけではありません。

昨年末には京都へ紅葉散策に出掛け、ヨーロッパへのロングフライトも可能になるまでに回復され、動くことへの恐怖もすっかりなくなりました。
▲右のつま先だけは常に外を向いてしまう
股関節痛を引き起こす決定的な要因。

元々はペルテス病(手術含む)の影響から脚長差もあり、もう50年以上経っていますから、完全に治すことは難しいのですが、大事なことは、ご自身の歩き方の癖を知り、少しでも改善させようと努力することです。これにより、痛みが生じにくい身体に生まれ変わってきます。

自室が2階であり当初は「どうしようかと思っていた」と仰っておりましたが、階段昇降も難なくこなせるようになり、奥さまからも「歩き方がよくなった」と褒められ、ご本人も「こんなに早くよくなるとは思わなかった」と、これまでの取り組みには満足して下さっています。

変形性股関節症の痛みの解消に向けて、世の中には色々な考え方があります。もちろん、手術で痛みを解消するのも間違いではありませんし、こうしてじっくり時間をかけて、自分の満足のいくやり方で痛みを解消するのも、ひとつのやり方です。何歳になっても筋肉は蘇りますし、動く自信さえ身につけば、手術の必要性すら感じなくなります。

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



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