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[施術事例] 70代 変形性股関節症 末期 テニス

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[施術事例] 70代 変形性股関節症 末期 テニス

保存施術+ 手術を回避
中高年のスポーツ、テニスやバドミントン、卓球などで股関節症を発症させてしまうケースが増えています。熱中し過ぎるあまり、大事な股関節を失うことがないよう、特に軸足を作るスポーツでは、ケアのことも忘れないでいただきたいと思っております。

ご相談いただいたのは、70代の男性です。

学生時代からのテニスを続け、股関節痛を感じるようになったのは60代に入ってからです。痛み止めを服用しながら週5回のテニス、民間療法に頼りながらごまかしてきましたが、いよいよ限界です。脚全体にしびれが現れるようになり、普段の生活にまで支障をきたすようになりました。医師からは脊柱管狭窄症と変形性関節症の末期、手術も勧められていますが、ご本人はどうしても手術はしたくありません。ご家族に連れ添われ、ginzaplusへお越しいただきました。

計22回の保存施術を経て、約2年での成果です。
リハビリを開始した当初はなかなか改善がみられませんでした。

そのため大幅にプログラムを見直し、これまで続けていたプールは中止に。シングルスの試合も一時ストップ。練習も頻度を下げ、跛行の改善のためにウォーキングマシーンによる歩行練習を強化していただきました。

その結果、1年が経った頃から痛みは軽減されはじめ、痛み止めを服用しなくても再びテニスができるまでに改善されました。しかし、シングルスでの大会では痛みが再発するため、筋力が回復されるまでの間は試合はダブルスまで。脚長差の問題と靴下の着脱動作の不便さは残りましたが、かつて悩まされた股関節痛と脊柱管狭窄症によるしびれは消失。ご家族で海外旅行へも行けるようになり、日常生活を送るのに問題がなくなったことで、ご本人にも笑顔が戻りました。

ただテニス人生を歩まれたこちらの方にとって、本当に制限付きのこの結果に満足していただけるのでしょうか。

最後に私からは、もし、もう一度シニアの大会で表彰台を目指すのであれば、(保障はありませんが)人工関節に賭けてみるのも一つの選択です。また、そこまで目指さなくてもよい、とのお考えであれば、このままリハビリを継続しながらテニスを楽しむのも一つの選択です、とアドバイスをさせていただきました。

「痛みを診る」ということは、その方にとっての最良の人生を新たに創り出すことでもあります。常に相手の心の奥底に潜む感情に耳を傾けながら、心境や立場の変化に応じ、その都度軌道修正を繰り返しながら、最も適した方法を提供し続けたいと考えております。

ginzaplus  佐藤正裕(理学療法士)



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