マラソンランナーではなくてもご存知ではないでしょうか。マラソンのグランドスラム、6大会優勝を目指すケニア出身のキプチョゲ選手。年齢は37歳。まだまだ進化を続けるその走りに魅了されてしまうファンは多いはずです。
一度は生で観たい、との思いから昨年の東京五輪で出場する際には、札幌まで行こうかとも考えたほどです。先週末の東京マラソンに出場するとのことで、目の前の銀座通りを走る様子を施術の合間に、肉眼で、そしてカメラでもおさえることができました。
無駄のない美しいフォーム。セグウエイにでも乗ってるかのような滑らかな走り。
素晴らしい練習材料を提供して下さいました。
日本にも素晴らしいアスリートがいらっしゃいます。ギネスブック保持者でもいらっしゃるトライアスリートの稲田選手。今年前人未到の90歳でのアイアンマン走破を目指します。直接レースでお会いしたことはありませんが、競技へ向き合うひたむきさにパワーをいただいております。
記事のリンクも貼っておきましたので、ぜひご一読下さい。
「年をとってくると勝手に自分の限界を決めてしまう人が多い」
「色々試してると今までより楽に速くなれる感触を得ることがあるんです。そうすると『俺はまだ進化してる』ってうれしくてしょうがない。それを何回か繰り返していくうちに、さらによくなっていく。それが楽しいんです。今までやってなかった体の使い方をすると、使っていなかった筋肉を使えるようになる。そういうものを探り出していけば自分はまだまだいけるんじゃないかと思ってます。開発できる部分はいっぱいありますね」
人生を、楽しむためのヒントが沢山隠されているように思われます。
トライアスロンなどの持久性を競うスポーツを、エンデュアランススポーツ(endurance sports)と呼びます。有酸素的な運動を長い時間続けるとことで、普段使っていなかった筋肉や心肺機能を鍛えることができます。取り組んでみてわかるのは、メンタルへの影響が非常に大きいこと。このスポーツの魅力だと感じています。
チームで行うのではなく、一人でも、時間を工面していつでもできる。自身と向き合うことができる最高の環境です。仕事のこと、家族のこと、これからの将来など、様々に思いを馳せることもでき、ストレス発散にも効果的です。
変形性股関節症の保存療法も、痛いからとの理由で運動を止めてしまえば、それでおしまいです。
どうしたら痛くなくできるのか。問題は重心の位置なのか、それとも関節の曲げ具合なのか、あるいは、筋肉の硬さが邪魔しているのか。色々考えながら取り組み、動きだけは絶やさないようにしなければなりません。
小さな検証作業の積み重ねで、少しずつ楽に動かせるポイントが分かり、自信がつき、やがて、ゴールへと近づいていくのです。[施術事例before/after]でもご紹介しているように、皆さんの「多少の痛みでもできた」の連続こそが、脳からの痛みの解放にも繋がるようです。
https://ginzaplus.com/jp/testimonials/
限界を決めるのは簡単ですが、信頼のできる専門家と一緒にもう一歩踏み込んでじっくり向き合うことができたならば、また別の体験、人生が待っていることでしょう。
人生は短いようで意外と長いものです。勝負となるのは後半戦です。後半になればなるほどメンタルも弱くなりがちです。好きな趣味活動に専念できるだけの歩ける股関節を確保し、ロールモデルとなるような人物像を頭の中で描きながら、悔いのない、自分だけのオリジナルの人生の楽しみ方を見つけたいですね。
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)