ようやく暖かくなってきましたね。世界的にコロナの感染者数も減ってきました。
月日が経つのは早いもので、この3月でginzaplusも14年目を迎えます。当時は、海外での保存療法の考えに習って、変形性股関節症にも「動いて治す」を念頭に進めてきましたが、多くの皆さまにもご賛同、ご支援いただけここまで続けてくることができました。
この間、股関節専門医の先生とも連携を取りながら、難しいケースには手術も視野に入れ、保存療法と手術療法の棲み分けを明確にし、本来のあるべき姿を確立することができたと思っております。
今年は心機一転、以前のブログでも触れましたが、商品開発にも着手させていただきました。日本人の股関節の健康に、そして歩ける脚づくりにお役に立てていただければと思っております。
少し落ち着きましたら、テレビやメディアを通じて一生自分の脚で歩けるための股関節の重要性についても、ご紹介させていただく予定です。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
そして、気になる調査報告です。
ginzaplusを立ち上げた当初は、実は、要介護の要因の第一位が「関節疾患」だったのです。ところが、昨年の調査結果によれば、要介護の要因の一位は認知症。そして、転倒や骨折、加齢に伴う衰弱、その次に関節疾患が存在しています。
加齢に伴い関節機能が衰えると、出歩く機会が減るため、心身面へのこうした一連の負の連鎖を引き起こすのではないか、と考えています。
臼蓋形成不全や変形性股関節症を診断された方にとりましては、これから暖かくなるにつれ、問われるのは、コロナ自粛期間中の「体力」です。いきなり、動き出そうとしても、身体はそうは言うことを聞かなくなるでしょう。40歳を境に一気に筋力は落ち始めます。とくに、脚の筋肉については深刻です。筋力が落ち、歩けなくなれば、精神的な負担も心配されます。
症状が軽い今こそ、将来に備えた脚づくり、心の栄養補給を心がけていただきたいですね。
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)