多くの股関節痛には保存施術は有効です。
ただし、そのタイミングを逃してしまったり、運動療法に取り組めるような環境ではない場合には外科手術も一つの選択と考えています。例えば、子育てや仕事の忙しさから自分のメンテナンスの時間が作れない、親御さんの介護やペットのお世話で心身共に限界が生じているなど、自分ではどうにもならない状況からの脱却には最新の外科治療も優れています。
常に考えているのは、どう治すか?よりもこれから先の人生どう生きたいか?でしょう。
今朝速報で飛び込んできました。
プロテニスプレーヤーのアンディーマレー選手、この3年間に2度の手術(股関節鏡と人工股関節)を経験されましたが、ようやくシングルスとしてグランドスラムの舞台に帰ってきました。股関節の痛みとの苦悩、相当な葛藤があったに違いありません。闘病の様子はNetflixでも視聴できます。
ここまで戻ってこれただけでも不屈の精神、素晴らしい努力の結果です。
そして、勝利をおさめたダニエル太郎選手の明日の3回戦にも期待しましょう。
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)