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変形性関節症 治療のピラミッド

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変形性関節症 治療のピラミッド

更新 2021年07月09日(金)
カテゴリ 股関節の保存施術
ハッシュタグ #先天性股関節脱臼  #変形性股関節症  #保存施術  #股関節の手術  #新型コロナ 
現在お越し下さる最高齢は、86歳。
緊急事態宣言下でも毎月電車に乗り通って下さいます。ワクチン摂取も2回無事に終了し、来月には旅行も計画されているとのこと。先天性股関節脱臼による変形性股関節症ですが、とにかく前向きでお元気でいらっしゃいますね。これなら、手術しなくても済みそうです。
さて、変形性股関節症の治療のスタンダード、ご存知でしょうか。
以前にもブログの中でも何度もご紹介しているとは思いますが、改めてもう一度。変形性関節症の治療は、ピラミッド方式です。
どんな症状であっても、治療の第一優先は、保存療法です。
中でも、エクササイズ、患者教育、そして体重コントロールはとても大切です。ただし、日本人においては、体重はそれほど気にしなくても良い方も多いため、特に「患者教育」とエクササイズには力を注ぎましょう。
「患者教育」とは、病状の理解からはじまり、進行を誘発する動作やイベントの確認。痛みの取り方やNG動作のチェックなど、変形性股関節症との診断を受けたのならば、誰もがはじめに知っておかなければならない、基本事項を学ぶ時間です(日本では、圧倒的にココが欠けています)。
▲//springloadedtechnology.com/2020/09/the-future-of-osteoarthritis-care/
そして、痛み止めの薬については、前々回のブログでも「薬は飲みたくない」とおっしゃっていた方がいらっしゃいましたが、薬物療法も、ピラミッドの底辺にあるエクササイズや患者教育を十分に済ませてから。それでも効果のない場合に、薬物療法が処方されます。
そして、手術の位置付けはといえば、最もピラミッドのトップ、その対象もわずか少数派です。それが、診療でいきなり最終手段の決断を迫れることがあるので、治療がスムーズに運ばなくなるわけです。このあたりは情報の質に差が現れます。人生をも左右する重要事項でもありますので、この点においては、抜かり無く抑えておきたいですね。
海外の変形性関節症の勉強会に参加すると、必ず、この図表がスライドで登場します。いかなる専門の立場であっても常時目にするこの標識。時に、スタンダードから逸脱した治療選択がなされる場合があったとしても、基本的にはこの流れに従えば、満足のいく結果を導き出せるはずです。
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



更新 2021年07月09日(金)
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