ブログ

[施術事例] 60代 人工股関節 手術前リハビリ

ブログ検索

[施術事例] 60代 人工股関節 手術前リハビリ

手術前 手術後
人工股関節を身体に挿入することで、脚長差(きゃくちょうさ)が生まれることがあります。

手術によって痛みは解消されても、「脚の長さの差」とそれに伴う「つっぱり感」を訴えることがあるようです。

脚長差だけは、手術前の股関節の状態にもよりますが、執刀医の技量に左右されることも多いため、予め「脚の長さは揃えて欲しい」と伝えておきましょう。ちなみに、脚長差の存在は、膝を立てた状態で仰向けに寝て、左右の膝の高さの差で確認することができます。

ご相談いただいたのは、60代の女性です。

出産後から股関節痛を訴え、整形外科のリハビリにも通いましたが改善されず、介護を経験したことで瞬く間に悪化。手術を視野にご相談いただきました。

手術前に計5回、手術後2回目の様子です。
手術をしたことで、手術前にあった殿部の痛みは解消されましたが、脚長差が生じていました。

計測すると、おおよそ1.5センチ。脚が引き伸ばされたことで、歩きにくさも訴えていますが、手術前にリハビリに取り組んでいただいたおかげで、比較的きれいに歩けています。1.5センチくらいの脚長差であれば、インソールを用いずに健常者並の歩きを実現することは可能です。

股関節痛を長く患ってくると、ご自身の身体のイメージに歪みが生じ、人工関節を挿入したことで、さらに一層違和感や異物感を強く訴えることがあります。痛みとは、単に患部だけの問題にとどまらず、脳への影響も非常に強いことが原因として考えられます。人工関節が自分の身体の一部として認められるように、ここはじっくりとリハビリに時間をかけ、自分のものになるのを待ちましょう。

「手術前リハビリ」へを経て手術に臨むことで、心的状況も確認できるため、手術後も適切なアドバイスをお伝えしやすくなります。歩行動画と照らし合わせながら、手術による改善点と今後の課題を明確にし、迷うことなく、回復へ向けたプロセスを確実に歩んでいただきたいと思います。

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)





最新記事






▼「ブログ」その他のコンテンツ
全カテゴリ 股関節の保存施術 施術事例 お知らせ メデイア プライベート
Copyright © 2004-2025 ginzaplus | 当サイトの全コンテンツは著作権法、関連条約・法律で保護されており、無断での複製・転載・転用を固く禁じます。| 利用規約 | 個人情報保護方針
Web System & Design by R-Crafz