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[国際学会 OARSI] リハビリ時の痛みについて

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[国際学会 OARSI] リハビリ時の痛みについて

更新 2025年06月01日(日)
カテゴリ 股関節の保存施術
ハッシュタグ #変形性股関節症  #研究論文  #学会 
▲2025年OARSI 保存療法を実践する上でのポイントの紹介
先日開催された国際学会での教育セッションでのひとコマです。

タイトルにもありますように、リハビリ中の痛みが度々問題となることがあります。股関節症のリハビリにおいては、その最中、もしくは導入から終盤に至っては、こうした一過性の痛みや違和感などを「必ず」経験します。痛いからといってリハビリを止めてしまうのではなく、この痛みも、科学的根拠に基づいた価値ある痛みであることも理解し、進めなければなりません。

先日の国際学会で紹介されたスライドの中には、

・運動中・後に痛みを感じるのは決して珍しいことではないこと
・運動中に痛みがあっても、関節を傷めてることではないこと
・運動後に数日、筋肉痛が生じるのは当たり前であること

と、示されています。リハビリ運動中の痛みの中には、悪い痛みだけではなく、症状改善のために必要な痛みがあることを、知っておかなければなりません。

その目安となるのが、下のスケールです。

全く痛みがない状態をゼロだと仮定して、最も痛みが強い状態が10だとすると、5までの範囲なら、運動を継続すべきと推奨しています。
痛みとは主観的であり、経験的なものですが、たとえば、私の場合、学生時代にサッカーの試合で鼻の骨を骨折したことがあります。これを治す際に医師に鼻の穴の中に鉄の棒を入れられ、看護師さんに頭を抑えられて、思いっきり棒で鼻の骨を矯正した経験があります。思い返せば今でもおしりの穴が締まるほどの激痛でした。これが、私の痛み歴史の中でのマックス10の痛みです。

皆さまにとっては出産時の痛みがそれに相応するのかもしれません。個人差もあるので一概に比較はできませんが...。
https://ginzaplus.com/jp/menu/book01/ 「80ページ」参照
https://ginzaplus.com/jp/menu/book03/ 「36ページ」参照
とても大切なことですので、2018年に初めて出版させていただいた書籍「変形性股関節症は自分で治せる!」では80ージに、2023年の最新版「自分で治す股関節痛カンタン体操」の中では36ページのセルフケアの中でも、この点については触れています。

昔は安静療法が主流でしたが、この分野の研究も進み、今はそうではなくなりました。股関節症の運動も、各国でガイドラインが作成されたことで効果的な方法が提案されるようになりました。

手術せずに改善を目指す上では、適切な運動方法を知り、痛みを上手にコントールしながら継続することです。

具体的な診断名や症状、改善までの期間については、こちらを参考になさって下さい。
事例紹介:https://ginzaplus.com/jp/testimonials/

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)




更新 2025年06月01日(日)
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ハッシュタグ #変形性股関節症  #研究論文  #学会 

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