ブログ

[施術事例] 50代 大腿骨頭壊死症 ステロイド

ブログ検索

[施術事例] 50代 大腿骨頭壊死症 ステロイド

保存施術+ 手術を回避
ステロイドの服用後に生じる股関節痛が、大腿骨頭壊死症です。そのメカニズムはいまだに解明されておらず、整形外科的には、手術が治療の第一優先と考えられています。

ただし、痛いからとの理由で安静にし動かさないでいると、ますます悪くなることがあります。脳が、自分の脚として認識しなくなってしまうのです。その特徴的な症状が「跛行」です。自分の身体を支えることを拒否した結果です。

ご相談いただいたのは、50代の男性です。

「1年半前天疱瘡を患い入院いたしました(〇〇病院)、その時の治療でステロイドを服用いたしました(現在も服用中)。退院後右大腿骨に痛みがあり〇〇病院の整形外科を受診後、突発性大腿骨壊死と診断され手術を勧められましたが経過観察中です。今現在は自宅近くの整形外科に通院中です。症状ですが立ち上がる時に痛みがあり、歩行時にも痛みがあり杖を突いて歩行しております。」

初回、施術後の様子です。
約60分の施術でだいぶ痛みは改善されました。

杖の使い方を教わっていらっしゃらなかったので、バランスの乱れが確認されますが、2本杖を用いた「フラミンゴ歩行」でなんとか健常者並の歩きを取り戻すことができました。

MRI上は、確かに骨頭部の壊死の様子も確認されますが、幸いなことにまだきれいな股関節です。ステロイドの影響とはいえ、このような股関節ならば手術なしでも問題なさそうです。

こちらの方がお越しいただくきっかけとなったのが、YouTubeでの施術動画です。最近ではSNSを通じ様々な情報が行き交いますが、玉石混交。専門的な立場からみても、びっくりするような内容のものまで含まれています。

大腿骨頭壊死症もそうですが、変形性股関節症の末期であっても、筋力を落とさない、安静にしてはいけないことは、欧米諸国の診療ガイドラインにもしっかり明記されています。この数年、保存療法の分野で最も注目されているのが「歩行」です。左右差を作らず、まっすぐに歩けることで、関節へのストレスを軽減できるのです。

ご自身が抱える痛みのメカニズムをよく理解して(=患者教育)、やり方を教わりながら筋力トレーニングやストレッチ(=運動療法)を実践していきましょう。

信じて、ついて来て下さい!

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



最新記事






▼「ブログ」その他のコンテンツ
全カテゴリ 股関節の保存施術 施術事例 お知らせ メデイア プライベート
Copyright © 2004-2025 ginzaplus | 当サイトの全コンテンツは著作権法、関連条約・法律で保護されており、無断での複製・転載・転用を固く禁じます。| 利用規約 | 個人情報保護方針
Web System & Design by R-Crafz