東京は秋晴れが続いております。朝はひんやりしますが、日中は気温も上がり、過ごしやすい季節となりました。変形性股関節症の皆さんにとっても天然のサプリメント、ビタミンDを吸収するのに絶好の機会です。
さて、人生も折り返し地点に差しかかり、子供も親元から巣立っていくと、パートナー・夫婦との関係性がより大切であるのかがわかるようになります。時に自立し、お互いサポートし合いながら、健やかに過ごせるような環境作りが必要です。
同じように、変形性股関節症の痛みの克服に向けても、ご自身だけで立ち向かうのではなく、家族やパートナーも巻き込みながら、一丸となって克服に向けた努力を重ねていただきたいと思っております。
人工股関節の手術をされましたが、思うように改善されない様子に、さっそく娘さんがメールを下さいました。
手術をした医療機関では、もうすでに反対側への手術をほのめかされているようでしたが、まずは肝心な手術をした側のリハビリの質を上げなければなりません。
初回の施術でだいぶ症状も改善され、前向きになられたようですね。
ご家族の情報収集能力がなければ、担当医の指示通り新たなる手術に至っていたかも知れません。
高校受験を控えていましたが、あまりの痛みの強さから勉強にも集中ができません。心配されたお母さんに付き添われ訪ねた先の医療機関では、骨切りによる手術を勧められていました。ご本人は手術にも前向きでしたが、どうしても、メスを入れさせたくないお母さんの希望で、ginzaplusへお越しいただきました。
初回の施術を終え、約5年。
先日、お友達をご紹介して下さり一緒にお越しいただいた際には、順調な様子を報告して下さいました。
股関節の痛みも、手術に頼らずに解決される痛みがほとんどのはずです。ただ日本では、手術が前提となって話が進んでしまうため、これに疑問を感じられるかどうかが、治療選択の分岐点となります。そういった情報は、本人よりもむしろ家族のほうが客観的な立場に立って、冷静に見つめていることがあります。自分だけでは乗り越えられなかった壁も、きっと、家族の支えがあれば将来を変えられることができるかも知れません。
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)